【用語解説】1.仕事と生活を対比するときに使う用語

「職住隣接物語」では、多くの仕事と生活に関する語句を使用しています。同じような語句でありながら、意味の違いがあるのでまとめました。
職と住、仕事と生活、ワークとライフなどに関する語句
- 職住〇〇
「職」は仕事、「住」は生活を表すが、「職住」という語句は場所としての「職場と住居」の対比で使用することが多い- 職住分離:職場と住居、すなわち仕事の場と生活の場が分かれていること
- 職住近接:職場と住居の距離が近いこと、または時間的に近いこと
- 職住一体:職場と住居が同じであること、一般的には住居の中で仕事を行うイメージである
- 職住隣接:多くの場合、自宅に独立した仕事スペースと生活スペースがあること
- ワークライフ〇〇〇〇
「ワーク」は仕事、「ライフ」は生活を表すが、「ワークライフ」という語句は仕事時間と生活時間の対比で使用することが多い- ワークライフバランス:「仕事と生活の調和」の意味ではあるが、仕事と生活の均衡状態を表すことが多い
- ワークライフインテグレーション:ワークライフバランスを統合して考えること、ワークライフミックス、ワークライフブレンドなども同じ意味
- 仕事:職業や従事している業種、職種を指し、生計を維持するための公的な社会での立場を示す
- ライスワーク:生活のための仕事を指す造語
- ライクワーク:好きなことを仕事として行う意味の造語
- ライフワーク:人生に全体に渡る仕事、または行う事
- 生活:毎日の日常を意味し、寝食や人間家計など、生計を維持している私的な社会での立場を示す
- ライフスタイル:生活様式を意味し、特に自分で意図して行っている場合を指す
- ライフステージ:この場合のライフは「人生」を意味し、
- ライフ:ライフには「人生・生活・生命」の3つがあるので、どの意味で使われているかで
- 働く:一般的には職業での仕事をすることを意味するが、生計に直接関係ない場合もある
- 暮らす:一般的には生活すると同じ意味で使われる
- 労働:体、頭を働かせること、労働の対義語は遊び、休みとなる
- 作業:一定の手順で行う労働、仕事
- 職業:生計のための仕事を業種、職種に分類する場合の名称
用語解説
仕事と生活に対応する語句は多い。職住、ワークライフ、働くと暮らすなど、対比して使われる。労働は働くことを意味するが、対義語が遊びや休みなので、単に労働という場合は義務的な労働を意味する。
仕事と生活の関係は、場所の分離、時間の分離が前提になっている。人間関係は、就職時点での血縁、地縁、学縁が影響し、必ずしも分離しているとは言い難い。会社は家族という考え方も未だにある。
生活と仕事の分離にはそれぞれ理由がある。特に仕事に必要な設備や機器、コミュニケーション、セキュリティの面から考えれば、職住分離が望ましいことは多々ある。
一方で、時代の変化により、仕事と生活の場の距離が離れても交通網の発展により、遠距離になる傾向が続いてきた。都市は仕事中心の構造になり、生活の場としては適さなくなっていることもある。
また、通信の発達により、場所の分離だけでではなく、時間の分離も制約が徐々になくなっているのが現実である。そのような中で、人間関係だけは仕事と生活の分離をしたいと考え方も増えている。
場所と時間の制約がなくなると、テレワーク、リモートワーク、在宅勤務、在宅ワークなどの働き方の他にも、コワーキング、ノマドワーク、二拠点生活など、新しい働き方や暮らし方が増えている。
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