職住隣接物語の”はじまり”のはじまり

職住隣接物語の”はじまり”のはじまり
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今回は、心筋梗塞を機に「頑張らない、我慢しない、無理しない」という生き方を選び、職住隣接の暮らしとブログをはじめるまで。

まえがき

職住隣接物語、三度目の正直になるか

それとも二度あることは三度あるになるかは、まだわからない。

最初のブログは心筋梗塞を起こして、なんとか命拾いはしたものの、余生が余命になったと感じたときだった。夜になると心細くなって眠れず、ブログでも書こうかと思ったのが最初だった。

夜な夜な、このまま眠って明日の朝に目が覚めないかもしれないと思い始めたら眠れないのだ。そんな日が続いて、心臓リハビリーテーション(心リハ)に通いながらアドバイスされた言葉が文字通り「心」に沁みた。

「一生懸命やろうとする気持ちを捨ててください」

このアドバイスで生活習慣を変えることにした。生活習慣を変えるといっても、無頓着でだらしない生活を始めたのではない。むしろ、心臓をいたわる生活は、健康的で、リラックスもできた。

気が付いたら、ブログを書くのを止めていた。早寝するので、ブログを書く時間がなくなったのだ。

5年生存率90%以上の5年目に

そうこうしているうちに新型コロナ禍が始まって、心リハは中断してしまった。もし罹患した場合、死亡率の高い病気の一つに心血管疾患があり、担当医からも十分に注意するように促された。

日本人の三大死因に、癌、心疾患、脳血管疾患がある。死亡は免れても、再発率、生存率で予後を計るのだが、心筋梗塞の5年生存率は90%だと心リハでも教えられていた。

新型コロナも終わりに近づいたころのある夜に心房細動を起こしてしまった。心房細動を起こすと、心臓で血栓が生じ、脳に運ばれて脳の血管が詰まることがあるとも教えられていた。

新型コロナ禍で厳重警戒中の救急病院に運ばれ、26時間かけて治療してもらった。その後の通院で、検査を繰り返し、他に異常がないことがわかった。心筋梗塞を起こしてから4年半後のことだった。

実は、新型コロナ禍中に家で仕事を始め、心理的にも余裕ができ、ブログを再開していた。記事を書くことよりも、ブログ自体を作ることにあれやこれや悩んでた。

そう、「一生懸命やろうとする気持ちを捨ててください」というアドバイスを忘れていた。

頑張らない、我慢しない、無理しない

私の心筋梗塞の一番大きな原因は心理的なストレスだということは重々承知していたのだが、ブログの作成に気合が入ってしまった。心理的なストレスというのは辛いだけで生じるのではなかった。

ストレスには良いストレスと悪いストレスがある。良いストレスは好結果を生むための原動力となるが、悪いストレスは心身に悪い影響を及ぼす。いずれにせよ正反対のストレスもある程度は生じる。

どちらのストレスでも正反対のストレスが少しずつ溜まり、あるとき爆発するのだ。私の場合は、ストレスを常に良いストレスと考えていたので、今まで悪いストレスが溜まっていることを感じなかったのだろう。

結果的に、人生後半戦になって「頑張らない、我慢しない、無理しない」という生活をしなければならなくなった。現役時代には考えられなかった夢のような生活・・、という訳では決してない。

このようにして、職住隣接という生き方を選ばざるを得なくなり、人生後半戦の記録としてブログを再開するにいたったわけである。

職住隣接物語

この物語は私の経験を元にていますが、登場人物のプライバシーを保護するため、固有名詞など一部の情報を変更しています。